木元貴章 インストラクター デイリーライフ

神奈川在住のフリーインストラクター 木元貴章のブログです!

ケガなくハイパフォーマンスを発揮し続けるには

「スポーツの世界でハイパフォーマンスを発揮できる選手とそうでない選手、その違いはどこにあるのか?」

この問いに向き合ったことがない選手、指導者はいないと思います。

私自身、アスリートのパフォーマンス向上をサポートする立場になってから、この問いが頭から離れたことはありません。

世の中にはいろいろなトレーニングがあります。どんなトレーニングを選ぶかは人それぞれ理由があると思いますが、トレーニングに求めることは、ケガをしないこと、パフォーマンスが向上することの2点に集約されるのではないでしょうか。

それにもかかわらず、筋骨隆々になるほどトレーニングしてもケガに悩まされたり、パフォーマンスが伸びなかったり、という現実はもう何十年も続いています。

そんな現実を打破すべく、私はケガなくハイパフォーマンスを発揮し続ける選手たちを徹底して分析してきました。

そして、そのような選手たちに明確な共通点があることを見出しました。ケガに悩まされることなく、ハイパフォーマンスを発揮できる選手の共通点、「最強の身体能力」とはどのようなものなのか?

その答えが、

木元貴章 インストラクター デイリーライフ

本稿のテーマである「脱力」にあります。

 

<階層1:単なる脱力>
床に寝ている状態などバランスが安定した姿勢での脱力。競技中のように脱力状態から急激に動くことを前提とせず、とにかく全身の筋肉の緊張を抜いている状態です。
<階層2:姿勢保持の脱力>
(静的脱力)
立った姿勢や構えなど抗重力バランスをとっている状態での脱力。同時にいつでもすぐに動ける状態を前提とした脱力程度を指します。
<階層3:動作中の脱力>
(動的脱力)
歩行中や競技動作など、動作の中で「抜くべき部位」を脱力すること。脱力トレーニングではこの階層3の状態を目指します。

 

階層2や3のように、動作によって発揮するパワーが大きいほど脱力の難易度は高くなります。

これら3つの階層は階層1から3に向かって影響します。つまり床に寝た状態で脱力できない人に立った状態で脱力を要求することは不可能ですし、動作中に脱力できる人は単に立った状態で間違いなく脱力できているということです。

いきなり階層3の脱力を目指すのではなく、自分がどの階層の脱力であればできるのかをまず把握しましょう。それから1つ上の階層の脱力、すなわち「今の自分にとって少しむずかしい脱力」を徹底してトレーニングすることが、脱力スキルを向上させるポイントです。