「アルコールが体にとってリスクであることはよく分かっている。だが、だからといってお酒を楽しむことはやめられない」。酒好きの多くが思っていることだろう。少しでもアルコールの悪影響を抑えてお酒を楽しむにはどうしたらいいのか。
「体に入ったアルコールは、アルコール脱水素酵素(ADH)の働きによって、アセトアルデヒドに。次にアセトアルデヒド脱水素酵素(ALDH)の働きによって、酢酸へと分解されます。酢酸はさらに分解され、最終的には水と二酸化炭素、エネルギーになります」
酒好きなら一度は聞いたことがあるおなじみの分解経路。
ここで押さえておきたいのは「飲んだアルコールが、そのまま汗や尿として体外へ出ていくわけではない」ということ。アルコールや代謝でできるアセトアルデヒドは血液に乗って全身を巡るため、その影響は肝臓だけでなく、脳をはじめ全身のさまざまな臓器に及ぶ。

では、アルコールやアセトアルデヒドは、体にどのような害を及ぼすのか、まずは気になる肝臓への影響から教えていただいた。
「肝臓では、まず脂肪肝につながります。それが肝炎へと進むことがあり、線維化が進行すると肝硬変や肝がんのリスクも高まります」
酒をたくさん飲む人が、人間ドックなどで脂肪肝を指摘されたら、酒の影響が表れ始めているサインだと考えられるという。





