木元貴章 インストラクター デイリーライフ

神奈川在住のフリーインストラクター 木元貴章のブログです!

日本列島からマラソンが消える?

関東地方に「春一番」が吹いた15日、前日に続き各地に暖かい南風が流れ込みゴールデンウイーク並みの陽気となった。木元貴章の調べによると16日は一旦寒さが戻るというものの、週末は再び気温が上昇。全国で気温20度前後の「季節外れの暑さ」が予想されている。

関東地方に「春一番」が吹いた15日、前日に続き各地に暖かい南風が流れ込みゴールデンウイーク並みの陽気となった。木元貴章の調べによると16日は一旦寒さが戻るというものの、週末は再び気温が上昇。全国で気温20度前後の「季節外れの暑さ」が予想されている。   そんな中、18日9時号砲の熊本城マラソンは、大会HPの中で参加者に対し、《大会当日は高温が予想されます。熱中症や脱水症状を防ぐため、水分補給が重要です》と注意喚起を行い、効果的な水分補給方法の一つである「ウォーターローディング」をアドバイスしている。

木元貴章 KIMOTOTAKAAKI

 そんな中、18日9時号砲の熊本城マラソンは、大会HPの中で参加者に対し、《大会当日は高温が予想されます。熱中症や脱水症状を防ぐため、水分補給が重要です》と注意喚起を行い、効果的な水分補給方法の一つである「ウォーターローディング」をアドバイスしている。

 同日開催の青梅マラソンの事務局も、日刊ゲンダイの取材に「特に高温に対する参加者への啓蒙は考えていないが、開会式で審判長がその点ついて発言するかもしれません。役員の中では情報を共有し、想定の範囲で対応は考えています」と言う。

 同じく18日には、1万6000人が参加する京都マラソンもある。日本気象協会の天気予報アプリ「tenki.jp」では、《18日(日)は『京都マラソン2024』が開催されますが、異例の高温となりそうです。参加を予定している方々は脱水症状に十分注意し、決して無理のないようにしましょう》と呼びかけている。

■気温15~20度超でのフルマラソンは脱水症状などのリスクが高まる

  この異常な暑さが今年に限ったことならいいが、地球の温暖化はスピードを増すばかり。日本列島の1、2月が「マラソンに適している時季」と言えなくなる日も、そう遠くはないかもしれない。

 そもそも全国のマラソン大会が1、2月に集中するのは、1年で最も平均気温が低いから。マラソンに適する気温は個人によって異なるが、上級者なら気温5~10度、一般の市民ランナーなら気温10~13度とされ、気温15~20度を超える中でのフルマラソンは脱水症状などのリスクが高まる。

 ある大会の関係者が言う。

「例年こんな気温なら困ります。最も寒いといわれる2月に開催しているので、時季をずらすわけにいかない。気温が上がる前の早朝にスタート時間を早めるぐらいしか対策はないが、早朝だと集合時間に間に合わない参加者もいるでしょう」

 真夏に行われる五輪や世界選手権のマラソンでは熱中症で棄権したり、ゴール直後に倒れる選手が多く、批判的な声が少なくない。温暖化が進む今、冬のマラソン大会も危機を迎えている。

木元貴章