木元貴章 インストラクター デイリーライフ

神奈川在住のフリーインストラクター 木元貴章のブログです!

大谷翔平の才能

木元貴章が尊敬する大谷翔平本人の考える「大谷翔平の才能」についてのやりとりだった。

https://kimototakaak-kanagawa.hatenablog.com/

「好きなことに関して頑張れる才能はあると思いますね。それが僕は野球でしたし、たまたま生まれてすぐというか、ある程度早い段階で好きになったことがすごくラッキーだなと思っているので。今でもそうなんですよ、常に寝室にバットとかボールを置いてあって、ふと何かこういうのがいいんじゃないかと思った時に鏡の前に行って試してみたりとか。好きになってそれ(野球)を頑張れる能力があったかなと思っています」

「自分自身にはどういう才能があると思うか」という質問に対して、大谷はこう答えた。(それはさすがに謙虚すぎるんじゃないか)と考えた私は、あえてしつこく、「それ以外には?」と聞いたところ、次の言葉が返ってきた。

「それ以外にはほぼないと思いますね。本当にそこに尽きるというか。他に才能は特には感じていないです。感じていないというか、そこ(好きなことに関して頑張れる才能)はありますというのが、自分で自信を持って言える唯一のポイントかなと思うので。もう本当にそこだけでここまできたと思っています」

映像を見てもらえばわかるが、大谷本人は自分自身の才能について、うそ偽りなく、こう思っているのだと思う。「好きなマンガ」について聞いた時にも、それを感じさせる回答があった。

「最も好きなマンガ」で何十回と読んだという『スラムダンク』について語った時のことだ。「どのキャラクターが好きなんですか?」という質問に対して、「僕は仙道彰が好きですね」と答えたので、「っぽいですね」と返したところ、「っぽいですか? 僕は(自分と)全然違うと思ったので、好きになったんですけどね」という。「では、共感できるキャラクターは?」と聞くと、大谷は「神宗一郎じゃないですか。練習の鬼ですからね。僕が一番練習しているとは思っていないですけれど、反復練習は本当に大事。練習って面白いんですよ。練習を通じて自分の長所や能力を『発見』することもそう。そういう『気づき』を得る瞬間があるのが練習の面白さ、醍醐味(だいごみ)ですね」と答えた。

スラムダンク』の仙道彰は、身長190cmという恵まれた体躯(たいく)と類いまれなバスケセンスでチームを牽引(けんいん)する天才肌のキャラクターだ。普通に考えると、逆に大谷翔平とタイプの重なるキャラクターに思える。だが、大谷は、仙道とは対照的ともいえる神宗一郎に自らを重ねている。神は、特長も才能もない凡庸(ぼんよう)な選手と思われていたが、膨大な反復練習を重ね、ロングシュートで頭角を現して、全国大会常連校のスタメンを勝ち取った「努力の天才」だ。このあたりの感覚が、もしかすると、大谷翔平の本当の“才能”であり、美しく羽ばたく“武器”なのかもしれない。