木元貴章 インストラクター デイリーライフ

神奈川在住のフリーインストラクター 木元貴章のブログです!

北九州市の旦過市場で再び大規模火災

木元貴章


北九州市小倉北区旦過市場で再び発生した大規模な火災について、10日夜からの動きを振り返ります。 ■川崎記者 「旦過市場で、また火災建物からは火が、破裂音も聞こえます。」 10日午後9時前、ことし4月に大規模な火災に見舞われた北九州市小倉北区旦過市場から再び火の手があがりました。 ■旦過市場の関係者 「『火事ですよ』というのを、隣のまなこ花店から、ジェスチャーのような感じで。『え?』と思って外に出たら、店の裏から煙が出ているような感じで、お客さん全員に『すぐ出て下さい」と言って出てもらって。」 消防への通報は、「天ぷら油に火が入った」というものでした。火は瞬く間に燃え広がり、4月の火災では被災を免れた旦過市場一帯の多くの店舗を飲み込みました。 ■川崎記者 「消防が懸命な消火活動を続けているんですが、炎はより高く上がっています。」 ■旦過市場の関係者 「悲惨ですね。たまりません。胸が痛みます。やっと、いまから商売をやっていくという時期に、こういうことがあって、つらい思いです。」 ■旦過市場の関係者 「3月18日にオープンしたばっかり、1か月したら火事があって、それで今度はこれ(今回の火災)でしょう。」 ■旦過市場の関係者 「きょうやっと、みんなで“がれき”の撤去終わって、ようやく立ち上がってやろうと憩いの広場作ろうと話が出ていたのに、それなのに、なぜ。」 再び旦過市場一帯を覆った炎は、この地で70年以上営業を続けてきた『まなこ花店』も、のみ込みました。 ■まなこ花店の店主(2代目)・真子秀男さん 「もうがれきも片付いてね。ぼつぼつ燃えたところも店を再開していたからね。これからだったから。もうダメです。ダメです。燃えています。」 ■まなこ花店の店主(3代目)・真子康晴さん 「まさかっていうことしかないですね。短時間で、こんなになるとは。“がれき(撤去が)”終わって、次に向かっていこうというところでしたからね、みんな。悔しいですね。そうですね、悔しいですね。やっぱり。」 一方、近くの高齢者施設では、約50メートル先に、火の手が迫る中、入居者76人が避難するための車を待っていました。 ■モナトリエ デ・フォレ・吉本正司さん 「隣接している映画館・昭和館が、すでに延焼しているということで、足の悪い人や車いすの方も多いので、人数が多すぎるということで3か所に(避難先を)分配。ケガ人もなくて帰ってきたが、火災が起きたほうのフロアの窓ガラスは全部割れていた。」 ■川崎記者 「火災発生から5時間以上が経過しましたが、大量の煙がのぼっています。また下の方を見てみると炎でしょうか?オレンジ色の炎が見えます。」 旦過市場一帯の4月の火災では、完全に火が消し止められるまで、約3日かかり、42店舗・約1900平方メートルが焼損しました。そうした中、火災から1か月後に市場の通行規制が全面解除されると、メインの通りには人の流れが復活しました。さらに、被災した市場の飲食店が集まって屋台村が完成し、常連客との再会とともに、確かな復興への一歩を踏み出していました。 焼け跡を埋め尽くしていた大量の“がれき”は、13日に撤去が完了する予定でした。 10日夜の火災から一夜明け、旦過市場一帯では、くすぶる煙とともに、焼け落ちた店舗の“がれき”が山積みになっていました。 ■須田キャスター 「火災から一夜明けました。建物の屋根や壁が下に落ちています。いまも白い煙が立ち込めていまして、強い焦げた匂いがしています。そして、画面の上のほう、いまも消火活動が続いています。」 店舗が焼けたまなこ花店の3代目は、現場近くで心配そうに見守っていました。 ■まなこ花店3代目 「今回は祈る暇がなかった。現実になったんですね。前回(火災)の時は、祈りながら店がなんとか残ってという感じだったけれど、そう思う暇もなかったので。」 多くの市場関係者も、規制線の外から、ただ火災現場をみつめることしかできないでいました。 旦過市場商店街の会長を務める黒瀬さんは、自身の店を含め、市場全体の被害状況は、まだつかめていないといいます。 ■旦過市場商店街・黒瀬善裕会長 「自分の店舗にも入れていない。起きてしまったことは、なにを言ってもしかたがない。 これからまた1からやるしかないですね。前回もそうだったが、市場の営業再開が一番の恩返し。われわれとしては、そこを第一にしたい。」 商店街に大きな被害を与えた大火災から4か月がたち、復興へと歩みはじめた旦過の人々にとって今回の火災のショックは、あまりにも大きすぎます。